青年団若手公演『南へ』

2015年2月02日

 いよいよ『南へ』が小屋入りしました。今回はアゴラ劇場の改修期間と重なっているため、小屋入りから本番までの期間がたっぷりあります。ここで集中して稽古をします。

http://www.seinendan.org/play/2014/06/4157

アゴラ工事中で、今月いっぱい、ご迷惑をおかけします。

 『南へ』は初演が1990年、再演が1995年、今年は20年ぶりの再々演となります。 
バブルのまっただ中で創ったこの舞台には、当時の日本社会に対する強い怨嗟の念が込められています。近未来の、治安の悪くなった日本から逃げ出していく富裕層たちの姿を描くこの戯曲は、いま上演をすると少しリアルすぎて面白みに欠ける部分もあります。今回は、そういった部分の台詞を修正して新たな演出作品として再演することとなりました。
舞台上には、ゆったりと澱んだ時間が流れ続けます。『幕が上がる』の爽やかさとは好対照で、創っている方でも、そのあまりの落差に愕然とします。
 
今回、客席数が少なく、公演の後半は混雑が予想されます。ぜひ、お早めにおいで下さい。

 この若手公演は、演劇私塾無隣館の卒業公演でもあります。
 無隣館では二期生を募集しています。受講料は無料です。ぜひ、ふるってご応募下さい。

http://www.seinendan.org/2014/12/4088