『馬留徳三郎の一日』明日(7日)、初日です!

2020年10月06日

 豊岡演劇祭が終わりました。
四月、五月には中止も覚悟しておりましたが、関係各位の尽力と、観客の皆様のご協力により開催にこぎつけることができました。閉幕後、すでに二週間が経過しましたが、いまのところ感染、発症の報告はなくスタッフ一同胸をなで下ろしているところです。
 この時期の開催ということで懸念の声もありましたが、やはりこの時期に開催できたことは大きな意義のあったことだと感じています。何よりも、三月以降、表現の場を失った若い演劇人に具体的な表現の環境と、そして精神的な居場所を提供できたことは、何よりの成果だったと自負しています。
 フリンジで参加した団体からは、「地元の方たちの受け入れが、思っていた以上に温かくうれしかった」という声を多く聞きました。
 来年度は、本来の国際的な演劇祭の開催を目指し、より一層のプログラムの充実や、観光業界、産業界との連携を図っていきたいと考えています。

そして、いよいよ『馬留徳三郎の一日』の上演が始まります。
本来は4月に上演を行う予定でしたが、コロナの影響で中止となり紆余曲折を経て、ついに上演の運びとなりました。

http://www.seinendan.org/play/2020/03/7365

 ぜひ、ぜひ、ぜひ、おいでください。
 青年団演出部の高山さなえが近松戯曲賞を受賞した名作です。
 私が他の作家の作品を演出するのは松田正隆さんの作品群以来、劇団員の戯曲を演出するのは初めての試みとなります。
 非常に楽しい作品に仕上がっています。

 チケット発売開始後に、客席数の制限解除が有席数を増やしたために、いずれの回もまだ余裕があります。
上演中止が相次いだ中、本年の話題作の一つになると自負しております。
 短い上演期間となりますので、是非、早めにご来場ください。