志賀廣太郎逝去のお知らせ

2020年4月30日

 劇団員の志賀廣太郎が、2020年4月20日午後8時20分、誤嚥性肺炎のため満71歳で永眠いたしました。2019年春に脳血栓で倒れて以降、復帰に向けて懸命のリハビリを続けてまいりましたが、かないませんでした。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、最後の二か月ほど、劇団員も見舞いに行けない状況が続いた中での訃報に呆然としております。

志賀さんは、1990年、41歳で『光の都』への出演ののち青年団に入団しました。
 その前年に、こまばアゴラ劇場で『カガクするココロ』を観劇したことをきっかけに、十数年ぶりに本格的な舞台に立つことになりました。
 その後、青年団の成長と軌を一にするように活動の幅を広げ、五十代に入ってからテレビ、映画に数多く出演するようになりました。
多忙な中でも、劇団を愛し、出演をしていない演目では受付の手伝いに立つなど献身的な貢献をしてきました。
 兵庫県豊岡市の江原河畔劇場の開設を誰よりも楽しみにしていたので、それを見せられなかったことが大きな心残りです。

ここにあらためて、ファンの皆様の生前のご厚誼を深く感謝するとともに、謹んでお知らせ申し上げます。

なお、ご遺族のご意向により、葬儀は4月29日に近親者のみで執り行われました。時節柄、私も出席はかないませんでした。発表は葬儀のあとというご意向に沿って、本日の告知となりました。
 また、これもご遺族のご意向により、香典、ご供花の儀は辞退申し上げるとのことです。

今般のウイルス禍収束の暁には、劇団葬として、お別れの会を開催させていただく予定でおります。詳細は決定次第、お知らせいたしますが、現状の混乱を鑑み、発表がしばらく先になること、ご容赦ください。

謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

 青年団代表  平田オリザ

なお、お問い合わせは、所属事務所 (有)レトルにお願いいたします。

http://letre.co.jp/

青年団の劇団事務所、こまばアゴラ劇場は現在、休業、休館中です。