『その森の奥』フランス公演中止のお知らせ

2020年3月01日

 リモージュ国立演劇センター主催、青年団+韓国芸術総合学校+リモージュ国立演劇センター付属演劇学校合同公演『その森の奥』のフランス公演が、新型コロナウイルスの関連で中止となりました。

 その可能性は高いかとは思っていたのですが、数日前に連絡があり、これまで詳細を詰めていましたが、上演中止が正式に決定しました。
 フランス政府、県から公演中止の勧告があったそうで、劇場側に選択肢はないそうです。
 特に韓国からフランスへの渡航者は、入国しても14日間の隔離期間がもうけられるので物理的にも上演は不可能となりました。
 併演予定の『カガクするココロ』も上演が取りやめとなりました。こちらはフランス人だけの出演なのですが、合わせて上演中止が決定したとのことです。こちらも延期など、他の選択肢はないそうです。

 青年団はすべて公演準備を整え、、スタッフの先発隊は明後日三月三日、俳優も四日には渡仏の予定でした。一月には舞台美術はすべて発送が済んでいました。
 すでに多くの費用が派生しており劇団経営には大きな打撃となります。現在、どれくらいの保証がされるのか、関係各方面と交渉を続けているところです。
在仏、在欧の邦人の方で上演を楽しみにしてくださっていた方もいらっしゃるかと思いますが、このような事情、経緯ですのでご了解いただければと存じます。
 チケットのキャンセルなどにつきましては、直接、劇場にお問い合わせください。

『その森の奥』という作品についての想いは、次回のブログに書きます。
 取り急ぎ、ご報告まで。

 平田オリザ