私たちには大きな夢があります。
この新しい劇場の集中した環境で、新作を継続的に作り続けること。
その作品を世界に発信することで、江原、日高、豊岡を世界とダイレクトにつなげること。
演劇的手法を使ったコミュニケーション教育を幼稚園・保育園から大学、社会人、高齢者までつないで、圧倒的な先進事例を作ること。
豊岡演劇祭を、五年でアジアトップクラス、十年で世界有数の演劇祭に育てていくこと。
観光産業や地場産業と連携して、持続可能な経済活動として演劇を位置付けていくこと。
かつて「但馬の十字路」と呼ばれた江原を、劇場を核にして再興すること。
劇団員たちが、子育てと演劇活動を両立させ、稽古場や劇場に子供がいることが普通になること。
そして、何より、世界中のだれもが経験したことのない、この大きな冒険に、いま足を大きく踏み出せること自体を誇りに思います。
冒険者の栄光は、まだ誰も足を踏み入れていない雪原に、その第一歩をしるすところにあります。不安も大きいです。待っているのは隠れたクレバスか、急変する天候か。
世界で初めてのことですから、達成をしても何を得られるかさえわかりません。
20代後半、現代口語演劇を発見し、しかし、その前途はなにも開けていなかった頃のことを思い出します。
あの、何者でもなかったころの初心に返って、新しい挑戦に踏み出したいと思います。
先日の対談で、宮城聰さんは「豊岡は世界の演劇人にとっての希望だ」と言ってくださいました。いまは小さな希望の灯火ですが、この炎を大きく燃やしたいと思います。
ぜひ、ご協力ください。
https://www.makuake.com/project/ebara-riverside/
写真は、昨年末に撮った家族写真です。
今回、『東京ノート・インターナショナルバージョン』に出演している城崎の中学生、井垣ゆうさんは、城崎の写真館「イガキフォトスタジオ」の娘さんなので、本当は、そこで撮らなければならなかったのですが、うちから城崎は遠いのと年末の城崎は大渋滞になるので断念しました。
そういうわけで、こちらの写真は、豊岡に新しくできた「くまき写真館」で撮っていただきました。豊岡は、いい写真館もたくさんあるのです。
豊岡市もご多分に漏れず駅前の商店街は厳しい状況ですが、一歩入った裏通りで若い方たちの起業が始まっています。
家族で、皆さんのおいでをお待ちしています。
日記の続き
9月
1日 『東京ノート・インターナショナルバージョン』通し稽古
2日 稽古。兵庫県人会インタビュー。
3日 稽古。ラジオ電話出演。クラウドファンディングの打ち合わせ。
4日 大阪でNHKに生出演。そのあと宝塚高校で授業。阪大の学生と面談。飛行機で豊岡に戻る。
5日 会議。稽古。ゲネプロ。なかなかいい出来になった。
6日 会議。創造農村ワークショップで基調講演。『東京ノート・インターナショナルバージョン』初日。満席。豊岡演劇祭開幕。
7日 インタビュー数件。『東京ノート・インターナショナルバージョン』二日目。永楽館で柿喰う客を観劇とアフタートーク。
8日 柿喰う客のアフタートーク。『東京ノート・インターナショナルバージョン』三日目。スタジオでホエイとうさぎストライプを観劇。クロージングパーティー。
9日 早朝のJRで伊丹空港へ。再び花巻へ。盛岡で岩手県関連のお仕事。講演会。最終で帰京。
10日 信用金庫打ち合わせ。飛行機で小松経由、レンタカーで利賀入り。