演劇人コンクール予選開幕です

2019年5月02日

昨晩は久しぶりの生放送で緊張しましたが、無事に終わってほっとしています。石坂浩二さんとは、『元禄太平記』の話や江守徹さんの話で盛り上がりました。阿佐ヶ谷姉妹さんは、おそらくそうではないかと思っていたのですが、やはり東京乾電池の研修生時代にアゴラの舞台に立っていたとのこと。今でも楽屋裏のベンチ(今はありませんが)を思い出すとおっしゃっていました。

私も推薦コメントを寄せている映画『主戦場』が、じわじわとヒットの兆しを見せているようです。本日は、各地で満員札止めだったとか。

http://shusenjo.jp/

 今、サイトに行くと,私のコメントが一番上になっていますが、これは私がさぼっていて最後にコメントを送ったからです。すみませんでした。

推薦コメントには書きませんでしたが、この映画は、拙作『ソウル市民』と少し似たところがあります。

・差別的な発言が注釈なしに,延々と繰り返される点。
・歴史修正主義者の発言は、単体よりも、連続して聞くと、そのグロテスクさがより明確に浮かび上がってくる点。
・時折、勘違いされて、左サイドからも批判される点(特に三十年前とかは)。
・良心的な方や在日の方で、「主旨は解るけど、やっぱりちょっと見るのが辛い」とおっしゃる方もいる点。

ぜひ、多くの方にご覧いただければと思います。
あと、各地で上映館が増えるといいですね。

6月から7月にかけて行われる「科学三本立て上演」の詳細が発表になりました。
『カガクするココロ』は今から30年前の1989年、上記の『ソウル市民』と同じ年に書かれました。『北限の猿』はその3年後に執筆、初めて岸田戯曲賞にノミネートされる作品になりました。舞台が大学で、登場人物が多く、特に女優の出番が多いことから国内外の大学や演劇学校の卒業公演で取り上げられてきました。
韓国の小劇場街である大学路で呑んでいると、よく「あなたの作品に出ました」と声をかけられます。今でも毎年、4,5件の上演許可願いが来ますので、ということは韓国の大学の演劇学部の5%程度が私の作品を上演している計算になります。韓国人俳優のほとんどは大学の演劇学部出身なので、日本より圧倒的に高い確率で私の作品に出ているわけです。
さて、今回は、この科学シリーズの集大成として、新たに三か国合同公演『その森の奥』を書き下ろしました。是非、劇場においてください。

http://www.seinendan.org/

こまばアゴラ劇場では、支援会員を募集しております。
この支援会員の多寡が、アゴラの経営を決定づけます。ぜひとも、ぜひとも、ご協力ください。

http://www.komaba-agora.com/members

明日から,演劇人コンクールの予選がアゴラ劇場で始まります。こちらは支援会員と演劇人会議の会員限定となります。

http://www.komaba-agora.com/play/8694

今年度は、利賀村でシアターオリンピックスが開催されるため、例年行われてきた利賀村での演劇人コンクールが開催できなくなりました。臨時の措置として、昨年度実施したアゴラでの演出家コンクールと接続する形での開催となりました。
 来年以降は未定ですが、この形での開催は今年度のみとなります。是非、ご来場ください。

 日本学術会議主催のフォーラムに出席します。新設予定の専門職大学についてしゃべります。一般の方も入場できるようですので、ぜひ、おいでください。

http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/275-s-0522.pdf

日記の続き
12月
1日 少しだけ稽古をして『マニラノート』本番。アフタートーク。深夜便で仁川経由中部国際空港へ。
2日 早朝セントレアから船で津へ。三重県文化会館戯曲講座。『ソウル市民』上演とアフタートーク。すぐに劇場を出て近鉄、新幹線、JRと乗り継いで水戸へ。
3日 早朝、いわき経由でふたば未来学園へ。夜、先生方と懇親会。
4日 この日も終日、ふたば未来学園で授業。夜は自分で車を運転して南相馬の柳美里さんを訪ねる。はじめて原発近くの常磐自動車道を通る。
5日 この日も終日、ふたば未来学園。帰京して『サンタクロース会議』の稽古。
6日 早朝の便で伊丹空港へ。宝塚市立西谷小学校で授業。午後、大阪大学授業。そのまま京都文教大学で授業。JRで豊岡へ。
7日 竹野小学校授業指導。午後、岡山に出て瀬戸内市でミーティング。
8日 津へ。三重県文化会館で戯曲講座の発表会。それぞれ素晴らしい作品になった。帰京。一日遅れで,子どもの誕生日を祝う。一歳になりました。

9日 飛行機で伊丹へ。ピッコロシアターでワークショップ。夜、豊岡へ。
10日 小坂小学校授業指導。会議二件。『サンタクロース会議』場当たり。
11日 マニラに続いて胃を壊して,今回は病院へ。この日の仕事はキャンセル。胃カメラも飲むが,特に異常なし。
12日 大坂に戻って関西医科大学でワークショップ。豊中市教育委員会で会議。
13日 宝塚市逆瀬台小学校授業。午後大阪大学で授業。会議。夜も阪大で授業。富山テレビインタビュー収録。体はほぼ快復。
14日 奈義町へ。会議数件。夜、丸亀で講演会。
15日 午前中は奈良県宇陀市で講演会。午後は京都でワークショップ。
16日 ふたたび豊岡へ。午後、浜坂で専門職大学のプレカレッジ講演会。豊岡に戻って出石永楽館で『サンタクロース会議』の場当たり。帰京。
17日 羽田から旭川空港へ。東川町で先端自治体連合の会議。帰京して深夜バスでいわきへ。
18日 ふたば未来学園。帰京して『隣にいても一人』稽古。
19日 面談数件。藝大授業。朝日新聞社で春名風花さんと対談。
20日 早朝、伊丹空港へ。阪大教授会。昼と夜に授業。帰京。
21日 午前中ミーティング数件。東京大学で土木学会のコンペの審査。神田で豊岡市主催の演劇ワークショップ。羽田から北九州経由で福岡へ。
22日、23日 サザンクス筑後で高校演劇九州ブロック大会審査。素晴らしい作品にたくさん出会えました。
24日 同じ会場で、ワークショップ。
25日 大牟田で市職員研修、市長と対談など。
26日 サザンクス筑後に戻ってシンポジウム。
27日 筑紫野市で小中学生対象のワークショップ。豊岡へ。家族と合流。中田工藝社の中田社長宅にお世話になる。
28日 市役所打ち合わせ。家の候補地を見て回る。午後、養父市役所で講演会。
29日 午前中に帰京。午後から『隣にいても一人』稽古。
30日 『コントロールオフィサー』『忠臣蔵・OL篇』稽古。
31日 午前中『忠臣蔵・OL篇』稽古。おせちの準備など。