いよいよ今日から、『さよならだけが人生か』の長野公演です。
今日は満席ですが、当日券が若干でるようです。
明日のチケットはまだあるようです。当日券については、主催者側にお問い合わせください。
https://www.nagano-arts.or.jp/stages/p8358/?instance_id=1665
今日13日(土) 夜9時半からNHK、Eテレに出演します。「ウワサの保護者会」です。
演劇教育について話しました。どこが使われるか分かりませんが。
http://www4.nhk.or.jp/hogosya/
来週末は『さよならだけが人生か』キラリ☆ふじみ公演。首都圏での上演はここだけです。20日はアフタートークもあります。
http://www.kirari-fujimi.com/program/view/521
1月23日(火)は、奈良市のなら町センターでワークショップがあります。無料です。関西圏でも一般公開のワークショップは、あまりないので、この機会にどうぞご参加ください。まだ申し込み可能のようです。
中高生には、田上豊演出作品の出演者も募集しています。
http://www.city.nara.lg.jp/www/contents/1514248783147/index.html
『さよならだけが人生か』伊丹公演。売り止めの回が多くなっていますが、1月28日(日)18時の回の追加公演が決まりました。
http://www.seinendan.org/play/2017/08/6261#tour3
1月27日(土)、豊岡市主催の親子で体験できるイベントが、大阪中之島で開催されます。こちらも無料です。こちらは私は講演のみです。
https://tonderu-local.com/news/5135.html
翌28日は、九州大学でワークショップがあります。
http://isgs.kyushu-u.ac.jp/FutureAsia/news/view.php?cId=1179&
3月には、埼玉で『銀河鉄道の夜』の上演があります。『幕が上がる』映画化以降初の上演になります。映画の中で演じられた『銀河鉄道の夜』のオリジナル版です。
豊岡移転に関する連載も再開します。あと二、三回で終わると思いますが。
豊岡の教育政策 2
豊岡の教育改革、とりわけ「ふるさと教育」と演劇を使ったコミュニケーション教育の連動がうまく進んでいるのは、東井義男先生の存在が大きいと私は考えています。日本のペスタロッチと呼ばれた東井先生は、旧但東町に生まれ、その教員生活のすべてを但馬で過ごされました。
東井先生は、高度経済成長まっただ中の昭和三十年代に、「村を捨てる学力、村を育てる学力」という視点を提唱しました。このまま学力偏重の教育を進めても、成績のいい子ほど都会に出て行って村は疲弊するばかりではないか。もっと共同体の力を強めるような教育を行うべきではないかと主張しました。但馬の教育関係者は、いまも東井先生のことを深く尊敬しています。
私は、現行のグローバル教育は「国を捨てる学力」だと思っています。それは単に、優秀な人材が海外に出て行ってしまうという問題だけではなく、グローバル化から阻害された人々が偏狭なナショナリストになりやすい、社会を分断するような教育政策だと感じています。
私は、拙著『わかりあえないことから』のなかで、この小さな極東の島国が国際社会の中で生き延びて行くには、自国の文化を守りながら国際社会にそれを開いていくというダブルバインドを引き受け、それを乗り越えていかなければならないと書きました。
豊岡市は、グローバルとローカルの両立を「小さな世界都市」という言葉で表しています。豊岡市の教育は、小さな世界都市に暮らす善き市民を育てる教育です。