『さようなら』善通寺公演

2016年3月04日

 『さようなら』四国ツアー最終公演地、善通寺公演の初日があきました。
 毎回、当日券も出ますので、ぜひ、おいでください。四国でアンドロイドが観られる機会は、しばらくないかと思います。明日までです。

http://www.seinendan.org/play/2016/02/4782

 私自身は、四国と東京を往復して、無隣館生や若手と稽古の日々です。
『カガクするココロ』は27歳、『北限の猿』は29歳の時に書いた作品です。

http://www.seinendan.org/play/2016/01/4934

 こまばアゴラ劇場の支援会員募集が始まりました。この支援会員の多寡に、劇場の命運がかかっています。ぜひ、この機会に支援会員にお申し込みください。
 今年は、例年以上にパワーアップしたラインナップです。
 京都、津、松山の劇場の公演も無料で観劇できます。

http://www.komaba-agora.com/members

 利賀・演劇人コンクールの公募が始まりました。こちらもふるってご参加ください。

http://togaconcour.tumblr.com/

日記の続き

1月29日(金) 朝7時に起きて朝食。9時のTGVでパリへ。12時過ぎにオステリッツ駅到着。リヨン駅まで歩いて、郊外線でサルトルビルへ。懐かしいサルトルビルの町。駅前で劇場の人に出迎えてもらって車で劇場へ。なんと、劇場が増えていた(建て増しして小劇場ができていた)。ブザンソンの芸術監督で、一緒に『ユートピア』を創ったシルバン・モーリスが、ここの芸術監督になっている。私はかつて、この劇場で仏語版『銀河鉄道の夜』を創り、そしてその滞在期間中に小説『幕が上がる』を書いた。
 当時のスタッフも、まだたくさんいた。まかないのおばさんに、「あぁ『銀河鉄道の夜』を作った日本人でしょ、私、あれ好きだったのよ」と言われる。
 ドイツからフランスに来ると、完全にホームに帰ってきた感じ。
 新作短編の打ち合わせが終わって、車でもう一度駅に送ってもらう。今度はパリ北駅へ。ホテルにチェックインして軽く仕事。17時、アンドロイド版『変身』に出演していたティエリーに会う。地下鉄でジュヌビリエへ。地下鉄、ラッシュにぶつかる。
 ジュヌビリエのカフェに着くと、ホームに戻ってきた感覚が頂点に。
 マネージャーのニコルと、今年秋の『ソウル市民』『ソウル市民1919』公演の打ち合わせ。今年11月、三度目のフェスティバルドートンヌ参加作品として、この二演目を上演します。この時期に、この作品をパリで上演できることを誇りに思います。
劇場でパスカル・ランベールの作品を観劇。ホテルに戻ったのは12時近く。風呂に入って、すぐに眠る。

1月30日(土) 5時半に起きて郊外線でシャルルドゴール空港へ。チェックインを済ませてカフェで朝食。ハンブルク行きの飛行機に搭乗すると、ケント・ナガノさんが乗っていた。ここに、私より忙しい人がいた(ケントさんの自宅はパリとサンフランシスコ)。
10時過ぎにハンブルク空港着。電車で、いったんアパートに戻って、荷造りと仮眠。少し胃の具合が悪い。朝食べたパンケーキがいけなかったのか。
15時から劇場ロビーで、ライプチッヒ大学の学生、研究者にレクチャーと質疑応答。2時間近く、なかなかいいセッションになった。
近くのカフェで仕事。19時、劇場へ。この日もほぼ満員。上演は、日に日に良くなっているようだ。終演後、ケントさんの部屋で乾杯。しばしの別れを惜しんで11時頃帰宅。

1月31日(日) 朝から掃除や雑用、入浴。二ヶ月暮らしていたアパートを引き払うので、いろいろと面倒くさい。あとはひたすら原稿書き。14時半、タクシーで空港へ。チェックイン後、ラウンジで仕事。17時ハンブルク発、18時20分ミュンヘン着。ミュンヘンで消費税の払い戻し手続き。20時ミュンヘン発。機中もひたすら原稿書き。

2月1日(月) 15時半、予定より早く羽田に着いたので、いったん自宅に戻る。シャワーを浴びて着替えて、本郷の東京大学へ。18時から吉見俊也先生と対談。サイトへの掲載が遅れていますが、対談は着々と進んでいます。21時半、アゴラに戻って制作部ミーティング。23時から面接3件。胃の具合は、ほぼ回復。

2月2日(火) 朝8時に家を出て新幹線で八戸へ。午後から年に一度の八戸東高校での授業。夕方、ホテルにチェックインして電話取材一本。いきなり、日本での仕事モードに戻る。夜は、これも恒例の先生方との懇親会。美味しいお酒と料理をいただきました。

2月3日(水) 朝8時半から、2コマの授業。今年の一年生は優秀でした。
東北新幹線で大宮へ。大宮駅のカフェで取材一件。そのまま北陸新幹線で上田へ。上田駅前は真田丸一色。

ホテルに寄ってから劇場入り。上田市のサントミューゼは新しい劇場。劇場で、さらに取材二件。この日は稽古はなし。早く部屋に戻って、ひたすら原稿書き。

2月4日(木) 早く目が覚めたので、ずっと原稿を書く。講談社現代新書の新刊『下り坂をそろそろと下る』を、本当はハンブルク滞在中に仕上げたかったのだけど、思いの外オペラに集中しなければならず、まだ完成していない。間に合うかどうか。
朝食をとって劇場入り。韓国チームとは半年ぶりの再会。まず『新・冒険王』を頭から稽古していく。夕方、母袋上田市長が劇場にいらっしゃって、二年ぶりの再会。夜まで、ずっと稽古。