『冒険王』上田公演開幕

2016年2月06日

 いよいよ、今日から『冒険王』『新・冒険王』の上田公演です。
 まだ、お席の方は余裕があるようです。当日券が出ます。お近くの方、ぜひおいでください。今日は、私のアフタートークもあります。

https://www.santomyuze.com/theater-hall/

長野にお知り合いのいる方もご喧伝ください。

 来週は三重、再来週は伊丹です。
 伊丹アイホールは、この二十年間、ほぼ毎年公演を行っていますが、来年度(2016年度)は公演の予定がありません。お客様にとっては、2015年平田オリザ演劇展、2016年『冒険王』『新・冒険王』、そしておそらく2017年にも上演(演目・日時未定未定)がありますので、あまり違和感がないかもしれませんが、少なくとも、次の青年団の上演は一年以上先になります。
 この機会に、劇場に足をお運びいただければと存じます。

 アンドロイド演劇『さようなら』など、小さな公演は、来年度も全国巡演していきます。詳細は決まり次第発表いたします。

日記の続き

1月12日(火) 早朝というか11日深夜、午前2時から4時、スカイプで大学の会議に参加。そのあと眠る。10時からオケと歌手の稽古を見学。そのあと照明の様子を見に行く。劇場の方は照明が押しているので、アパートに戻って昼寝。19時から21時、照明チェック。ケントさんの部屋でシャンパンとビールで乾杯。米大統領選の話になり、トランプの話になり、ケントさんのご両親が戦時中、日系人の強制収容キャンプに入っていた頃の話を伺う。私の方からも井上ひさしさんの『マンザナ我が町』の話をする。

1月13日(水) この日は、17時から、舞台上で最後のピアノリハーサル。
オペラの稽古は、様々な組み合わせによって成り立っている。レパートリーシステムが貫徹しているドイツの歌劇場では、予算、人員、契約の関係から、これが徹底されていて、すべてが揃うのは本当に最後の瞬間になる。登山で言えば、極地法のように高度順応と資材の運搬を繰り返しながら、頂点を目指す。
オペラ演出二本目、ドイツの劇場は初めてという私には、このオペレーションが最難関となっている。

舞台が使えるか、稽古場か
指揮者か、副指揮か
オーケストラか、ピアノ伴奏のみか
コロスが揃っているか
エキストラが揃っているか
照明が入るか入らないか
衣装、メイクはありかなしか

 オーケストラが入ると、監督権はケント・ナガノ氏に移るので、実質、私が演出を出来る最後の舞台稽古。最初から最後まで、ほぼ完成する。手応えはある。
終了後、ケントさんと総支配人のデルノンさんから、二、三、修正点の注文。明日までに考える。特に冒頭の場面の大きな変更が生じる。