舞台版『さようなら』四国公演

2015年12月16日

 昨日は、映画版『さようなら』のことを書きました。
 映画が公開になって、演劇版を見たいという声をたくさんいただくのですが、しばらく首都圏での公演予定はありません。2月に四国での巡演が予定されています。

http://www.seinendan.org/play/2015/12/4782

 他にも、何カ所か、公演地が増える可能性があります。
 ぜひ、おいでください。

 オペラの方は、今日は、初めてケント・ナガノさんを迎えての音楽稽古でした。

 今回のオペラの特徴はいろいろありますが、驚くべきことは、ドイツの州立劇場で創られるドイツ語のオペラであるにもかかわらず、出演者にはドイツ人が一人もいないということ。ソリストの国籍は、デンマーク、アメリカ、日本、ポーランド、ウクライナ。さらに主要スタッフも、指揮者は日系アメリカ人、作曲、原作、演出、舞台美術、衣装は日本人、照明はフランス人。
 そして、もう一つ感じるのは、最初から、劇場のレパートリー演目になることを目指して作品が創られているということ。スタッフとの会話でも、ことあるごとに「レパートリーになったときのためにも」という発言がある。この点と前者は、深いところでつながっています。公共ホールの使命は、高い水準の作品を作り続け、世界共有の財産となるような文化資産を形成していくことにある。そのことが、前提として、劇場のすべての人々に共有されている。

 日記の続き

11月1日(日) 朝8時の羽田行きの便で帰京。アゴラに戻って制作部ミーティング。13時半から映画美学校の創作発表会。またアゴラに戻って18時からロボット関連のミーティング。20時半から代々木で、映画版『さようなら』について、深田監督と四回目の対談。

11月2日(月) ハンブルグ滞在に備えて、胃カメラで検診。まったく異常なし。もう少しストレスためろよ、オレ。午後、原稿書き。夜はサントリーホールで都響のコンサート。大野和士さん指揮で細川さんの新曲。歌手のスザンヌは、ハンブルグのオペラの主役。初めて会って挨拶をする。パーティーに少しだけ顔を出して帰宅。

11月3日(火) この日は朝から演劇展の場当たりとゲネプロ。9時から23時半までで、四本を観る。その間に取材一件、イタリア人の学生の訪問一件、オペラの打ち合わせ一件。

11月4日(水) 引き続き、朝9時から『走りながら眠れ』の場当たりとゲネ。午後、東京藝大授業。夜、劇作家協会戯曲セミナー。22時に帰宅して面接一件。

11月5日(木) 昼過ぎに愛媛県西条市へ。まず劇場へ。ここからジェミノイドをトラックで移動。

そのあと西条高校へ。とりあえず場当たり。西条市泊。

11月6日(金) 朝から西条高校へ。文化祭のオープニングで8時40分『さようなら』開演。

そのあとにアフタートーク。車で松山空港へ。11時半発の飛行機で伊丹空港へ。

中之島のリーガロイヤルホテルへ。大阪広告業協会50周年記念大会で佐藤尚之さんと対談。終わってすぐに伊丹空港に戻って17:55松山行きの飛行機に乗る。

18時45分松山空港着。車で西条市総合文化会館へ戻る。『さようなら』公演のアフタートーク。バラシ終了後、会館の方々と打ち上げ。西条市泊。たぶん、この日が忙しさのピーク。

11月7日(土) 朝6時44分西条市発、JRで岡山へ。新幹線で小倉。さらにJRで大分へ。12時、大分駅着。13時から、大分大学福祉フォーラム。アートミーツケア学会基調講演とシンポジウム。新設の県立美術館を見学。夜は打ち上げ。途中で失礼して19時40分の特急で博多へ。博多泊。

11月8日(日) 10時30分から16時半まで、昨年に引き続き九州大学でのワークショップと講演会。近くのファミレスで簡単に打ち上げ。21時福岡空港発の飛行機で帰京。22時40分羽田着。どうにか、この日のうちに帰宅。妻の作ってくれたケーキで誕生日。