『新・冒険王』初日あきました。

2015年6月07日

 『新・冒険王』、無事、初日を迎えました。
国際共同事業はいつも大変ですが、その労苦に答えるクオリティの作品になったと思います。

http://www.seinendan.org/play/2015/03/4357

これから、この作品が、世界のどこまで行けるか、楽しみです。

終演後、城崎在住の漫画家ひうらさとるさんに、面白かったと言っていただき、「アフタートークでオリザさんが「ダメな人たちを愛情をもって描くのが劇作家」とおっしゃっていて、ああそれは漫画もそうだなあとうなずきました。」

とツイートもしてもらったのですが、よくよく考えてみると、『ホタルノヒカリ』で干物女という言葉を生んだひうらさんなら、そりゃ共感してくれるわなと、あとから思った次第でした。

『対話のレッスン』の文庫版が発売されます。
 店頭に並ぶのは11日からと聞いていますが、城崎に見本版が送られてきました。

 高橋源一郎さんが、まったくもって過分な解説を書いてくださっています。冒頭のみ、引用します。

 平田オリザさんの『対話のレッスン』を読み、わたしは、ほんとうに心の底から驚くとともに、この本の解説を依頼していただいた担当編集者に深い感謝の気持ちを捧げたいと思った。
 この、特別な本を読みながら、わたしは、自分の内側から、様々な思いやことばが蠢きだすのを感じたが、そのすべてを書いていくとするなら、それは一冊の本になるだろう。 だから、ここで書くのは、「解説」というより、この本を読みながら感じたことの一部をメモしたものだ。そして、わたしは、解説者として、ほんとうに、読者であるみなさんにお勧めするのだけれど、みなさんも、この本を読みながら、著者である平田オリザさんと共に、ゆっくりと(平田さんが指摘するようなこと、あるいは、それに触発されて、みなさんの内側に巻き起こってくることについて)考えてもらいたいのである。それは、みなさんにとっても、たいへん貴重な時間になるだろう。
(『来るべき社会』 高橋源一郎  より冒頭のみ抜粋)

http://amzn.asia/dlUQ1Rw

河合塾さんのサイトに、ロングインタビューが掲載されました。
インタビュアーの小坂真琴さんは、灘校の生徒会長でモノノフです。

http://www.milive-plus.net/

昨日のブログで、百田さんと玉井さんと高城さんについては書いたのだけど、有安さんと佐々木さんはどうだったんだというご質問をいくつかいただきました。本当は、打ち上げの最初は有安さんと佐々木さんの隣にいたんだけど、最初だったので、お二人とも肉を食べるのに忙しく、あまり突っ込んだ芝居の話をしておりません。すみません。有安さんには、肉をたくさん焼いてもらいました。ありがとうございました。
というか、普段は、私は打ち上げでは芝居の話はあまりしないので。

 日記の続き

5月25日(月) 前日は、24時前にお開きになって帰宅。この日はすぐに寝て、朝4時半起床。アゴラに出かけて銀行に出す書類作りと、郵便物のチェック。
7時半に家に戻って朝食。それから近くの信用金庫へ。融資の切り替えと住宅ローンの金利を下げてもらう話。
その足で東京藝大に出勤。新しい研究棟のお披露目。そのあと、COIの全体会議。
会議を途中で退席して羽田へ。伊丹経由でコウノトリ但馬空港へ。20時から23時まで『新・冒険王』稽古。
『幕が上がる』打ち上げ→信用金庫→東京藝大→城崎で『新・冒険王』稽古とジェットコースターのような日々。

5月26日(火) 午前中、城崎小学校でモデル授業。13時から17時まで、この日から『冒険王』の稽古再開。車でコウノトリ但馬空港へ。再び帰京。22時帰宅。22時半から面接三本。

5月27日(水) 7時にアゴラに出勤。残務整理。朝8時半、利賀演劇人コンクール打ち合わせ。9時、駒場アゴラ劇場、2016年前期プログラム選定会議。10時、制作部ミーティング。12時ぴあ取材。

http://cinema.pia.co.jp/weekly/

 東京藝大に出勤。14時40分から18時まで授業。地下鉄で小竹向原に移動。19時から無隣館。『ロミオとジュリエット』創作発表と講義「劇場の役割」。これで、無隣館第一クール、私の担当はほぼ終了。23時帰宅。

5月28日(木) 朝6時前に家を出て羽田空港へ。伊丹経由で但馬コウノトリ空港へ。
この一ヶ月で、伊丹-但馬間のプロペラ機に9回乗りました。空港活性化事業のパフォーミングアーツツーリズムの座長をしているので、責任を果たさなくてはなりません。

11時から15時『冒険王』稽古。15時から22時、夕食を挟んで『新・冒険王』稽古。さらに22時から24時半まで『冒険王』稽古。
 さぁ、ここからは稽古三昧の日々。

5月29日(金) 午前中、アートセンターの隣の城崎中学校で授業。今年、豊岡市内で行うモデル授業で、中学校はこの一校だけ。しかも、ここの中学一年生は、昨年私の授業を城崎小学校で受けているので、別プログラムを用意する。城崎を舞台に、自分たちで場所、背景、問題を考えて三分ほどの劇を作る。プロットも自分たちで考える。
 はじめてやった授業だったけど、結構うまくいった。授業中に、アートセンターの田口館長が私のところにやってきて、「これ、難しすぎませんか?」と呟いたほどに高度な内容だったけど、子供たちは、あっけらかんと達成。やっぱり、小学校から継続してやらせてもらうと、年に一回の授業でも格段に差が出るなぁ。
 午後『新・冒険王』稽古。夜『冒険王』稽古。この日も24時くらいまで。