BESETO演劇祭

2013年10月16日

 前回、助成金について書いたところ、多くの方から、ご心配や励ましの声をいただきました。言葉足らずだったのですが、アゴラ劇場・青年団の通常の活動への助成金は出ているので、今年度、すごく大変になったというわけではありません。あくまで国際交流関係が採択ゼロだったということです。逆に言えば、それだけ偏った審査であったと、私たちは感じています。
 今年の海外展開は、ほとんどが招請事業だったので、特に大きな持ち出しはなく、どうにか手当てをして、ほぼ予定通り実行できました。少し資金繰りでたいへんな部分はでていますが。

 さて、いよいよ今日から、BESETO演劇祭東京開催が始まりました。会場は、新国立劇場、こまばアゴラ劇場、アトリエ春風舎です。明後日から、こまばアゴラ劇場では、韓国の劇団コリペによる『小町風伝』が上演されます。演出のイ・ユンテクさんとは長い付き合いで、『ソウル市民1919』の韓国語版上演もしていただいていますが、アゴラでの上演は、実は初めてになります。しかも作品は、太田省吾さんの『小町風伝』ということで、私たちにとっても待望の上演実現となりました。 今日の夜、コリペご一行が劇場に到着しました。やはり、海外の劇団が劇場入りすると、ぐっと国際フェスティバルの雰囲気が出てきます。
 初日は、混雑が予想されますが、二日目以降は、まだお席に余裕があります。ぜひ、おいで下さい。 他の中国、韓国のラインナップも強力です。京劇の『オイディプス』は、いま中国でもっとも面白い京劇と評判の作品です。韓国の『ペールギュント』は、圧巻の舞台セットにもご期待下さい。
http://www.beseto.jp/20th/index.html

 新刊『新しい広場を作る -市民芸術概論綱要-』が、10月18日に発売されます。『芸術立国論』のバージョンアップ版ですが、『芸術立国論』よりもさらに読みやすい内容になっているかと思います。多くの方にお手にとっていただければと思います。  アンドロイド版『三人姉妹』新国立劇場公演のロビーでも販売の予定です。