演劇、映画、評論、小説

2012年10月02日

 10月になりました。

 今日からは、吉祥寺シアターの稽古場に入り、本番に近いセットを組んでの稽古になります。人間の俳優の方は、通し稽古を繰り返し、すでに明日初日でも遜色のない水準まで芝居は完成しています。
 ここからロボットとの調整に入り、どこまで精度が上げられるかが勝負になります。寂しく、切ない、21世紀の『三人姉妹』をお届けします。

 この作品は、12月に、フェスティバルドートンヌ参加作品として、パリ、ジュヌビリエ国立演劇センターでも上演します。

 さらに今年の秋は、私に関わるイベントが相次ぎます。

10月20日 アンドロイド版『三人姉妹』初日
ドキュメンタリー映画『演劇1』『演劇2』公開
講談社現代新書『わかりあえないことから』刊行

 ドキュメンタリー映画『演劇1』『演劇2』は、想田和弘監督の5時間42分にわたる力作。映画界では、すでにそうとう評判になっているようです。
 『わかりあえないことから』は、講談社のPR誌『本』に連載していた原稿をまとめたものです。

 本当は、10月末に、日中合作オペラの演出のために西安、北京に行くことになっていたのですが、残念ながら中止になってしまいました。
 私のスケジュールの変更にともない、アンドロイド版『三人姉妹』のアフタートークを増やすことになりました。おって、劇団から告知があるかと思います。よろしくお願いします。

つづいて、11月に入ると、

11月7日 小説『幕が上がる』刊行(講談社)

 初めての小説は、高校の演劇部を舞台にしたべたな青春小説になりました。
 中高生向けにルビもばっちり振ってあります。
 ご喧伝いただければ幸いです。

 初日に向けて、この「定期便」も頻度を増やしてお届けしたいと思います。