『月の岬』

2012年6月05日

 6月になりました。
 昨日から青年団本体は、『月の岬』上演準備で座・高円寺に小屋入りしています。
 12年ぶりの再演は、順調に稽古も進み、あとは粛々と初日を待つ状態です。稽古を重ねるごとに、本当に力強い戯曲だと感じます。「いい戯曲」や「上手い戯曲」は数々ありますが、力強さを感じさせる戯曲は、数少ないと思います。この作品に出会えたことを感謝しています。
『月の岬』は、このあと伊丹、善通寺と巡演します。
日曜日以外は、まだお席に余裕がございます。ぜひおいでください。

 来月は、『東京ノート』が高知県立美術館、東京都美術館で上演されます。
 『東京ノート』は、劇の内容自体が美術館を舞台とし、フェルメールの絵画についての言及が続くことから、国内外の美術館で上演を続けてきました。いよいよ今回の東京都美術館での公演では、マウリッツハイス美術館展との共催が実現し、本物のフェルメールの絵が展示されているのと同じ空間での上演になります。
前売り開始は6月10日ですが、すでにアゴラ劇場支援会員の先行予約が始まっております。席数の少ない公演となりますので、お早めにご予約ください。

四国では、『月の岬』『東京ノート』が連続上演となります。
 90年代を代表するとされる両作品を、ぜひ、この機会に四国の演劇ファンの方々にご覧いただければと思います。

他にもアンドロイド演劇『さようなら』の熊本上演、『銀河鉄道の夜』『サンタクロース会議』の沖縄上演など、各地で公演が続きます。ぜひ、皆様と劇場でお目にかかれればと存じます。

 先月になりますが、青年団演出部の岩井秀人が向田邦子賞を受賞しました。
今後も、演出部の上演、関連団体の上演が続きます。ぜひ、ご注目ください。