豊岡演劇祭まで、あと10日

2023年9月05日

豊岡演劇祭まで、あと10日を切りました。

https://toyooka-theaterfestival.jp/

今日は、こまばアゴラ劇場国際演劇交流プロジェクト『KOTATSU』をご紹介いたします。
 『KOTATSU』の作者パスカル・ランベールは私と同じ1962年の生まれ。20年近くにわたって、二人は色々な共同作業を行ってきました。パスカルの作品は何度も日本で上演されてきましたし、そのほとんどに私は翻訳協力や共同演出という形でかかわっています。
 この『KOTATSU』は、そんな二人の現時点における一つの到達点です。本作は青年団の俳優、しかもその多くは、これまでパスカル作品に出演してきた俳優たちのために、いわば当て書きされた初めての作品になります。
 来年は築地小劇場の開業から100年の記念すべき年になります。この『KOTATSU』は日本の翻訳劇のひとつの到達点とも言えるでしょう。
 ぜひ、多くの方にご観劇いただければと存じます。

なお、『KOTATSU』は東京・シアタートラムでの上演もあります。

http://www.komaba-agora.com/play/14361

 東京公演はすでに売り切れの回も出ていますので、早めにご予約ください。

豊岡演劇祭は高校生以下は、ほぼすべての公演が無料です。
ぜひ、ご家族でおいでいただければと存じます。
もちろん近隣の中高生は、ぜひ、自分だけでスケジュールを決めて見て回ってもらいたいと願っています。
第一週では、養父市のYBファブで上演される『青い鳥』などがお勧めです。0歳児から観劇可。途中退場OKなので、お子さんが泣き出しても大丈夫です。

日仏合同公演『私はかもめ』も順調に稽古が進んでいます。
こちらはリヨンの国立演劇学校との共作です。
日本の学生4名と、フランスの学生4名、さらに両国の学生スタッフががっぷり四つに組んで創作に取り組んでいます。
 すでに学生演劇の枠を超えた、未踏の領域へと踏み込んでいるかと思います。豊岡とリヨンでしか公演がありませんので、ぜひ、お見逃しなく。

岩波の雑誌「世界」での連載に大幅に加筆した『但馬日記 -演劇は町を変えたか?』が、9月14日に刊行されます。すでに予約が始まっております。
 豊岡に移り住む直前から今日までの様々な挑戦が描かれています。表紙のイラストは、同じ豊岡市在住の漫画家、ひうらさとるさんにお願いしました。

中貝宗治前豊岡市長の著書「なぜ豊岡は世界に注目されるのか」も合わせてお読みいただけると幸いです。

芸術文化観光専門職大学、今年度最後のオープンキャンパスが豊岡演劇祭期間中に開催されます。
観劇とセットになった本学ならではのオープンキャンパスです。ご来場をお待ちしております。

https://www.at-hyogo.jp/admission/post-2.html

繰り返しになりますが、豊岡演劇祭の公式プログラムは、ほとんどが高校生以下無料です。オープンキャンパスの前後にも演劇祭を楽しんでいただけると幸いです。