豊岡演劇祭における若手支援、豊岡子供30,000人応援プロジェクトなどについて

2020年3月28日

もともとツイッターでの掲載を前提にして書いた文章なので、少しつながりがおかしいかもしれませんが、ご容赦ください。

 本日(27日)、午前中に中貝宗治豊岡市長と緊急協議をして、以下のことを決定しました。

 新型コロナウイルス問題の初夏までの収束が条件となりますが、豊岡演劇祭では、この春に公演を自粛せざるを得なかった団体(劇団やダンスカンパニーなど)や個人を支援する枠組みを作ります。
 具体的には、予定してあったフリンジ枠の一部を、この春に公演を断念せざるを得なかった団体や個人に優先的に割り振ります。また、当初、フリンジ枠は場所の提供のみを考えていましたが、若干の制作支援金を提供します。もちろん演劇祭での入場料収入は各団体のものとなります。

 この制作支援金は、参加団体の決定後、できる範囲で、少額でも早急に前払い金として支払い、使途は自由とします。上演のクオリティーを担保していただければ、一時的に、借入金の返済などに充ててもかまいません。

 この支援は、演劇祭で決定している予算の枠組みの中で行い、また必要に応じて、国内外からの寄付を募ります。豊岡市民のご負担を増やすものではありません(もともと豊岡演劇祭は地方創生の予算を充当しており、基本的に市財政本体に負担をかけるものではありません)。

 参加団体の公募は、ウイルス収束の動向を見ながらになりますが、来月中には開始したいと考えています。現在、フリンジ公演が行える会場を市内で選定しているところです。

 このような話は事態が収束してから行うべきではないかという議論もあるかと思います。しかしながら舞台芸術は、準備に相当の時間を要するジャンルなので四月でも遅いくらいになります。今から準備を進めることをご容赦いただければと思います。

 小さな自治体の、予算規模の限られた演劇祭ですが、若手支援の一助になればと考えます。また、ここに書いた事柄は、フェスティバルディレクターの責任の範囲で発表するものであり、詳細は変更される可能性があります。

 今回、江原河畔劇場のクラウドファンディングでいただいているご支援の一部も、無隣館運営の範囲内として、主に個人の若手アーティストの研修費に充当します。具体的には、演劇祭期間中にスタッフとして雇用し、観劇やフェスティバル運営を学ぶかたわら、応分の対価を支払う形を考えています。

 一方豊岡市議会では、昨日(26日)、観光振興などのための緊急の補正予算が可決されました。その中の一部として「豊岡子供30,000人応援プロジェクト 豊岡を遊ぼう!」の実施が決定しました。

 これもウイルスの収束を前提としますが、7月以降の観光振興の目玉として、休校措置や自宅待機でストレスのたまった子どもたちに、思いっきり豊岡で遊んでもらおうというプロジェクトです。そして、保護者の皆さんにも羽を伸ばしてもらおうという企画です。

 プロジェクトの内容は様々ですが、子どもを自然教室などに預けて保護者の皆さんにはのびのび温泉などを楽しんでもらうものと、親子で楽しめるものが用意されるようです。
 「豊岡を遊ぼう!」は大きく分けて、アクティビティ・クーポンの配布と、アート体験に別れます。

 アクティビティ・クーポンは、市内の小中学生全員と、市内に宿泊するすべての小中学生に、一律2000円分のクーポンを配布するものです。このクーポンは、竹野のシーカヤックや神鍋の自然体験など、様々なアクティビティに利用可能です。

 アート体験は、市内外の子供たちに、無償で様々なアート体験を提供するものです。演劇、ダンス、大道芸、読み聞かせ、デジタルアートなど、さまざまなメニューが用意されています。
 市内の子供たちのためには、登校日などを利用して、学校での実演鑑賞も予定されています。
 一般の鑑賞事業は、親子で観劇できるものを多く用意し、観光で訪れた皆さんにも短い時間でアート体験をしてもらえる仕組みを考えています。一方、子供を預かって、保護者の皆さんにはのんびりしていただくワークショップ、体験教室も多く用意します。

 これらの内容を、いち早く議論し可決した豊岡市議会に、強い敬意を表します。