アンドロイド版『変身』公演間近

2014年10月08日

おかげさまで、アンドロイド版『変身』城崎公演は大盛況、大好評のうちに終わりました。俳優、スタッフはすでに横浜に移動し、明後日の初日に向けて稽古を再開しています。
追加公演の回以外、満席が近づいています。どうか、ご予約の上おいで下さい。

http://www.seinendan.org/play/2014/09/3645

昨日から、『暗愚小傳』の稽古も再開しました。

http://www.seinendan.org/play/2014/07/3564

以下、今回の当日パンフレットに書いた文章から抜粋です。

 『暗愚小傳』は、1984年国際基督教大学の講堂で上演されました。戯曲を書いたのは大学二年から三年にかけての春休み。母校の美しい大学図書館は、もう卒論を書く学生もおらず、その静けさの中で私は、高村光太郎に関する書籍を読みあさりながら、この戯曲を書いていました。もちろん、まだワープロ、パソコンなどというものはなく、原稿用紙に汚い文字を走らせ、それを学生会館で待っている劇団員たちが清書をしてくれるという古き良き時代でした。
 21歳でした。21歳の私は、21歳なりの純粋さで、なぜ、詩人が戦争の詩を書くのかを、一生懸命に考えていたのだと思います。はからずも大学の教員を十五年も続けてしまい、たくさんの21歳と出会ったいまは、その時のことがより懐かしく感じます。
私たちの劇団・青年団は、この『暗愚小傳』の初演の成功によって、名実共に学内最大の演劇集団となり、その後の発展の基礎を築きました。この経緯に関しては、拙著『地図を作る旅』に詳しく書きました。
‘(以下、略)