モスクワに来ています。
今日が、アンドロイド版『三人姉妹』の初日になります。
一昨日、モスクワに来て以来、テレビ局、新聞各社から多くの取材を受けました。「なぜチェーホフ? なぜ『三人姉妹』という質問を必ず受けます。もっと直接的に、「『三人姉妹』というもっとも知られた作品をアンドロイドで上演することがマイナスになるとは思わなかったか?」とも聞かれました。
私たちも、この点については、繰り返し考えました。日本に置き換えて考えてみると、タンザニアの劇団が、「『曽根崎心中』をマサイ族のダンスで構成してみました」というくらいの感じでしょうから。
もっと海外ウケすることが分かっている『東京ノート』のような作品で、ロシア初演をすることも考えましたが、やはり劇作家としては、大きなリスクを冒してでも、チェーホフの母国でこの作品を上演したいと考えました。さて、反応はどうなりますでしょうか?
大阪では、明日、『愛のおわり』の初日となります。
すでに静岡で初日があいていますが、本当に、たいへん素晴らしい作品になりました。
ぜひ、皆さんおいで下さい。
http://s.seinendan.org/play/2013/07/2460
たぶん、観ないと後悔すると思います。