私は今、香港にいて、日中合作公演『下周村』の香港初日を迎えようとしているところです。この作品は、香港芸術フェスティバルのプロデュースにより、日本と中国(北京)の演劇人の共同作業で創り上げています。日本では、五月に新国立劇場で上演いたします。
前回、パリからご紹介した『別れの唄』は、無事、ストラスブールの楽日を迎えました。どの会場も売り止め、キャンセル待ちの列ができるほどの大きな評価を得ました。五月のパリ公演を待たず、来シーズン(今年の11月)の再演が決定しました。
この『別れの唄』は、4月5日(木)から、三軒茶屋のシアタートラムで上演されます。
日仏演劇交流の、今考えられる最高の形を、ここに示すことができたと自負しています。
『その河をこえて、五月』を越える、多言語演劇の最先端をお楽しみください。
内容は、以前文学座に書き下ろした『月がとっても蒼いから』を改作した、誰にでも楽しんでいただけるコメディです。
お誘い合わせの上、ぜひ、ご来場ください。
『別れの唄』『東京ノート』『下周村』と公演が続きますが、一つでも多くの作品に足をお運びいただければ幸いです。
2007.3.15. 平田オリザ