アヴィニヨンから

2006年7月26日

 皆様ご無沙汰いたしております。
 青年団は、無事に『東京ノート』東南アジアツアーを終え、秋からのシーズンの準備に入っています。
 バンコク、クアラルンプール、ジャカルタでは、それぞれ、現地の邦人の方々には大変お世話になり、また劇場にも多数おいでいただきありがとうございました。特にバンコク公演では、予定入場者を大きく上回ったため、遅れてきたお客様の入場をお断りすることもあったようです。申し訳ありませんでした。
 タイでは多くの観客、マレーシアでは多彩なワークショップの成功、インドネシアでは新聞一面を飾るなど多くの劇評と、お国柄を反映した成果を収められたことも貴重な体験となりました。三年前の集中ワークショップから始まった東南アジア各国とのおつきあいは、今後も様々なレベルで持続していく予定です。私自身も、近々再訪の予定ですので、今後ともよろしくお願いいたします。
 さて、私はいま、南仏アヴィニヨンに来ております。当地で開催されている世界最大の演劇祭アヴィニヨン演劇祭で、私の『ソウル市民』(世田谷パブリックシアター制作、フレデリック・フィスバック演出)が上演されています。
初日の翌日には早くもル・モンドの一面(芸術欄ではなく、新聞全体の第一面です)に写真入りで紹介されるなど破格の扱いで相次いで劇評に取り上げられ、大きな成功を収めています。四百席ほどの客席も、連日満員で窓口にはキャンセル待ちのお客様が並んでいます。
ル・モンドでは、7月6日付けアヴィニヨン特集版で、私に関する記事が一面をさいて掲載されております。下記サイトから検索できるかと思いますので、ご興味のある方はご覧ください。

http://www.lemonde.fr/

すでにお伝えしたとおり、今シーズン、私の作品が四本、フランス国内で上演されるわけですが、まず最高の滑り出しができたのではないかと思います。これから、十月の二作同時上演に向けて準備を進めたいと思います。