豊岡演劇祭が始まりました。
今日(14日)からは上演演目も一挙に増えて、いよいよナイトマーケット、ストリートパフォーマンスなどが始まります。
https://toyooka-theaterfestival.jp/
今週末も私は二つの作品に拘わっています。
一つ目は、出石永楽館で上演される読売テレビプロデュース『ムーンライト・セレナーデを聴きながら』です。
この作品は、読売テレビの社員で出石出身のディレクター岡本浩一さんが企画、脚本、演出を担当され、私も共同演出という形でお手伝いをしています。
https://toyooka-theaterfestival.jp/program/9067/
出石が生んだ偉大な政治家斉藤隆夫の物語です。
ジャズの生演奏も入る親しみやすい作品です。
朝の情報番組「す・またん」のメインアナウンサー立田恭三さんも出演されることから、連日、テレビでも宣伝されています。
まだ残席が若干あるようですので、早めにご予約ください。
当日券も出る予定です。
もう一つは『銀河鉄道の夜』です。こちらは全公演手話付きのパフォーマンスとなります。手話通訳の方も舞台に上がって、作品の中に登場します。
昨日(13日)は公開リハーサルを行いました。但馬地方の聴覚障害の方に多くおいでいただきました。初めて演劇を観るという高齢の方などもいらっしゃり、意義深い公演となります。
障害のある方もない方も、共に楽しめる上演となっておりますので、ぜひおいでください。
特に午前中の回は、両日とも「リラックスパフォーマンスの回」ということで客席照明を落とさず、上演中も出入り自由となります。
観劇中、多少、声を出したり、客席内を動いてもかまいません。
次のような障害を持った方や、その付き添いの方にお勧めです。
たとえば障害を持った方たちのなかには、
・経験のないことへの対処がわからずに緊張や不安から声を出したり、自分を落ち着かせる行動をとる人がいます。
・ぶつぶつと声を出すことによって自分を落ち着かせることがあります。
こういった方たちは、普段劇場から足が遠のいてしまうかと思います。
リラックスパフォーマンスの回では、そのような行動があっても大丈夫です。
他のお客様も、それを前提としてご観劇いただきます。
私たちも初めての試みなので、何が起こるかわかりません。
しかし、こういった実験的な試みが出来るのも、江原河畔劇場ならでは、豊岡演劇祭ならではと考えています。
他にも今日と明日は江原駅前でナイトマーケットが開催されます。
フリンジの演目も多数用意されています。
この演劇祭の特徴は、アートと観光が密接に結びついた演劇祭だということです。
世界の多くの演劇祭の中でも、これほど多様なアクティビティや食を用意しているものは数少ないと思います。日頃、あまり演劇に興味のない方たちも、ぜひ、おいでいただければと存じます。
例年、演劇祭期間中は豊岡市街ではホテルがとれない状態となっていますが、近隣の江原駅周辺、神鍋高原や和田山駅前などだと空室があります。WEB上には出てない場合もありますので、直接、各観光協会にご連絡ください。
日本劇作家協会では、戯曲セミナーの受講生を募集しています。
私もメインの講師で参加します。
特に劇作家を志している方ではなくても楽しめる講座です。
ぜひ、ご参加ください。
https://www.jpwa.org/main/activity/seminar
平田オリザ