『ソウル市民』『ソウル市民1919』発売開始と学長候補者就任について

2018年8月25日

マニラから北海道・幕別、三重県津、奈良市、神戸、豊岡、高松、善通寺と回って久しぶりに東京にきちんと帰宅しました。
 この間、四万十市での講演が台風の余波で中止となりました。
高知県は、冬にも私が雪で新潟に足止めを食らい、伺うことができませんでした。ちょっと鬼門のようになっています。幸徳秋水の生誕地四万十市は、二十年以上前に一度伺っていて、是非再訪したかったのですが残念でした。

写真は幕別町の控え室と、公民館の外にあった横断幕です。幕別町はスケートの高木姉妹を産んだ町ですが、私は99年から「町友」になっています。

さて、いよいよ、明日8月25日(土)は『ソウル市民』『ソウル市民1919』アゴラ公演のチケット発売日です。一回あたりの席数が少ないので日時によってはすぐに売り止めになるかと思います。お早めにご予約ください。

http://www.seinendan.org/play/2017/12/6707

 支援会員の方は、25日の朝10時までは先行予約で受け付けております。
アゴラ公演の後は、香川県善通寺市、兵庫県伊丹市、三重県津市と回ります。

新聞報道などにもありますとおり、かねてからこのブログでも取り上げてきた兵庫県立の専門職大学の基本構想案が発表となりました。

https://www.kobe-np.co.jp/news/kyouiku/201808/0011570733.shtml

 写真だと、なんだか茶髪に見えますが、白髪が光っているだけです。

 井戸兵庫県知事の記者発表に先立ち、知事から正式に、学長候補者(申請前なので正式にはこのような名称になります)として指名を受け受諾いたしました。

国公立で初めて、演劇やダンスの実技が本格的に学べる大学となります。
2021年4月開学を目指していますので、申請が無事に通れば、現在の高校一年生からが対象となります。

基本構想案は、こちらで見ることができます。

http://web.pref.hyogo.lg.jp/ac02/kk48/publiccoment.html

申請前ですので、書けないことも色々ありますが、細かい点はこの構想案をご覧ください。

 基本的には、

・観光
・アートマネジメント
・パフォーミングアーツ(実技)

の三つのコースのいずれかを選択することになります。

リベラルアーツを基本にしますので、一年次は共通で履修、二年次からコース選択。ダブルメジャーも可能です。
リベラルアーツと専門職大学は、アートと観光においては両立すると考えています。なぜなら、これから両分野を担う人材に一番必要なのは、哲学や歴史学、人類学といった教養だと思うからです。ですから、新しい大学でも、これまで桜美林大学や四国学院大学で実践してきたリベラルアーツとしての演劇教育を推し進めたいと考えています。

完全クォーター制として、夏休みと冬休みをそれぞれ十週間確保し、集中講義やインターンシップ、留学などの期間にあてます。
原則として全学留学を必修とし、そのための語学力をつけさせます。
 留学生を多く受け入れ、寮では留学生と共同生活を送ることになります。
初年次教育を重視しているので、一年生は全寮制として、グループワークの課題などにも時間をかけて取り組める仕組みになっています。
 
なぜ、観光と文化(芸術)なのかとよく聞かれるのですが、多くの国では、観光政策と文化政策は一体で行われており同じ省庁が管轄しています。観光文化政策あるいは文化観光政策は、今後、ますます重要な分野となっていくでしょう。
 よく「芸術が観光に利用される(悪用される)」という言葉を聞きます。だからこそ、文化芸術に精通した観光のエキスパート、あるいは観光の視点を持ったアートマネージャーの育成が急務だと考えます。
そして何より大事なのは、両者が、同じキャンパスで、ともに学ぶということです。

 この専門職大学は、実現すれば演劇界の悲願の達成であると同時に、兵庫県北・但馬に四年制大学をという地域の悲願の成就でもあります。是非、地域に愛される大学を目指したいと思います。

日記の続き

6月
5日 吉祥寺シアターにて『日本文学盛衰史』終日場当たり
6日 朝ベネッセで会議、午後から稽古、ゲネプロ
7日 午後から稽古、夜、『日本文学盛衰史』初日
8日 面接二件。東大前商店街の取材。スタッフミーティング、制作ミーティング、日経新聞取材、稽古、『日本文学盛衰史』二日目。
9日 雑誌対談。『日本文学盛衰史』三日目、アトリエ春風舎で劇艶おとな団観劇。
10日 午前中、東京藝大で『さようなら』の稽古。午後『日本文学盛衰史』四日目。高橋源一郎さんとトーク。
11日 面談など。午後、東京藝大授業。打ち合わせ一件。
12日 飛行機で神戸へ。兵庫県庁会議。新田辺へ。同志社女子大学で『さようなら』の場当たり。京都泊。
13日 同志社女子大『さようなら』本番、トーク、懇親会。新大阪泊。
14日 阪大で授業や会議。
15日 四国学院大学で2限と3限授業。そのまま夜はシンポジウム。
16日 岡山経由で新千歳空港へ。札幌でワークショップと講演。打ち上げ。帰京。
17日 面接2件。アゴラのラインナップ選定会議。13時から20時目黒パーシモンホールで中高生向けワークショップ。タクシーで自由が丘へ。東横線とJRで新横浜へ。新幹線の最終で岡山経由、高松泊。
18日 朝のフェリーで小豆島へ。地震が起こる。小豆島中学校でモデル授業。Skypeで会議。ゆっくり温泉。
19日 小豆島中学校でモデル授業。フェリーで岡山へ。新神戸で打ち合わせ。
20日 京都文教大学で授業。地震の影響で仕事が一個なくなったのでひたすら原稿を書く。
21日 阪大で教授会と授業。兵庫県庁と打ち合わせ。帰京。『日本文学盛衰史』アフタートーク。
22日 信用金庫と打ち合わせ。日韓文化交流基金理事会。宇都宮にて施設見学と助言。東京に戻って『日本文学盛衰史』のアフタートーク。
23日 朝の新幹線で名古屋経由、津へ。三重県立芸術文化会館で戯曲講座。そのまま岡山へ。懇親会。
24日 瀬戸内市で講演会。その後、懇親会。
25日 奈義町で会議多数。JRと新幹線乗り継いで博多へ。
26日 福岡市立有住小学校にてモデル授業と講演会。終了後、新幹線とJRで高松へ。
27日 高松市高松北中学校でモデル授業。JRと新幹線で新大阪へ。
28日 午前中、奈良一条高校でワークショップと講演会。午後、阪大で授業。兵庫県庁打ち合わせ。いったん帰京。
29日 福岡県高校国語部会で講演。懇親会後、帰京。
30日 早朝の便で伊丹へ。阪大で集中講義。16時半終了後、神戸に移動して演劇学会に懇親会のみ出席。韓国演劇学会と合同だったので、たくさんの先生方と旧交を温める。