『愛のおわり』『ならのはこぶね』

2016年12月20日

 長らくブログを休んでしまいました。
 この間、多くの方から、「ブログを書く暇もないほど忙しいのですね」と言われましたが、そんなわけでもありません。なんとなくサボってしまいました。
 ここから、心を入れ替えて、書いていきます。

 とりあえずは、ご案内です。

まず、私が演出協力をしている『愛のおわり』です。
ほとんど完売になっていますが、当日券は出るそうです。ぜひ、おいでください。

http://www.seinendan.org/play/2016/10/5785

初演時のパンフレットに書いた文章を転載します。

 パスカル・ランベールは、私と同じ年に生まれ、劇作家と演出家を兼ね、公共ホールの芸術監督を経験し、お互いの作品をお互いの劇場で上演し合い、そして二人とも、同じ年に、女優である妻と離婚した。
 今回の日本初演にあたっては、平野暁人氏の翻訳に全面的に手を入れさせてもらい、さらにパスカル本人、平野氏や俳優たちの意見も入れつつ練り上げた台本での上演となっている。あまりの台詞の切実さに、寂しくなって、キーボードを打つ手がしばし止まった。文字通り、他人事ではないという感覚だった。
 だが、私たち二人には、もちろん異なる点もたくさんある。性格、作風、いずれも大きく隔たっている。私は今年再婚したが、パスカルはまだしていない。ざまあみろ。しかし、私はまだ、かつての妻との別れについて、作品にすることはできていない。

 

奈良市で開催された東アジア文化都市、SPAC、維新派の上演に、多くのご来場をいただき、ありがとうございました。いよいよ最後のプログラム、田上豊演出による高校生と創る演劇『ならのはこぶね』です。

http://culturecity-nara.com/event_info/high/

 パンフレットに書いた文章を転載します。

 少し手垢のついた言葉になってしまいましたが、東アジア文化都市の「レガシー」を残したいと考えました。巨大な野外劇や市民オペラと並んで、この小さな企画が祭典の掉尾を飾ることを誇りに思います。ここに集まった高校生たちが、奈良の未来を切り開いてくれればと願っています