アルスエレクトロニカ

2011年9月05日

 オーストリアのリンツに来ています。
 この度、大阪大学の石黒浩教授と作ったアンドロイド演劇『さようなら』が、メディアアートの祭典アルスエレクトロニカで、「Prix Ars Electronica 2011」を受賞いたしました。 今回は、このフェスティバルに参加し、リンツの大聖堂で上演を行っています。
おかげさまで、連日超満員、多くのお客様に入場をお断りしている状態です。
 オーストリア、ドイツを始め、ヨーロッパ各国のメディアからも取材を受け、ロボット・アンドロイド演劇プロジェクトの海外進出第一弾は、順調にスタートを切りました。
この後、『さようなら』は、ドイツ・ベルリン、イタリア・パレルモ、フランス・パリ、トゥールーズを巡演します。

 また、青年団本隊は、9月13日、14日に、中国山東省の済南市(いま、なでしこジャパンが戦っている街です)で開かれるBESETO演劇祭に参加し、『東京ノート』を上演いたします。中国本土では、初の青年団公演となります。
 私は、ベルリンから北京経由で直行する予定です。

 さて、いよいよ、『ソウル市民』五部作の上演が近づいてきました。すでに再演となる三部作は、ほぼ稽古を終え、『東京ノート』中国公演終了後は新作の稽古に集中することとなります。
 こちらの内容は、別途特設サイトで、ご報告したいと思います。

 野田新政権誕生に伴い、約二年にわたって続けてきた内閣官房参与を退任させていただきました。
 本来なら、鳩山政権が終わったときに退任すべき所でしたが、時機を逸して、ここまで、あまり仕事もせずに、名前だけの役職を続けてきてしまいました(もちろん無報酬ですが)。退任が決まり、やっと一息ついたというのが実感です。今後も、文化政策については、私のできる範囲で尽力してまいりたいと思います。

 先月より、講談社のPR誌『本』で、「分かりあえないことから」という連載を始めました。ご一読いただければ幸いです。